上京病院医学生実習 (参加体験型実習)


1〜2回生コース
GIO(一般目標):患者、国民の求める医師像、医療活動を知る。

SBOs(行動目標):
1.患者さんと話し、医師や医療(機関)に求めるニーズが聞き出せる。

2.友の会会員と話し、医師や医療機関に求めるニーズと友の会の活動についての話を聞ける。

3.種々の情報を用いてK−J法を用いて患者、国民の求める医師像の要素を抽出できる。

4.抽出した情報を素に、患者・国民の求める医師になるために必要な学習。  
 フィールドワークなどの計画が立案できる。

5.立案した計画を素にフィールドワークなどを行う。

6.フィールドワークの結果をまとめその評価を発表できる。

   スケジュール
<1〜2回生の例>
 

8:30医局朝礼
→移動

9:30往診

11:30往診患者家族に聞き取り

 

 <感想>
 2日間だったので、スケジュールにあまり余裕無くあっという間に過ぎてしまいましたが、 内容も濃くいい2日間でした。医学生みんなが一回でもこのような形で医療全般 を見るのは、いい刺激にもなるし、気持ちも変わってくると思います。

 次に来るときは大学の友人も連れてくるのでお願いします。

13:00まとめ&ディスカッション 昼食

14:30 MSWと懇談

15:30病棟回診見学

17:00外来患者に聞き取り

17:30まとめ&ディスカッション

 

18:30夕食交流

21:00終了

 




3〜4回生コース

GIO:医療現場の実際を知り、総合的力量を持つ医師になるために学ぶべき内容について知る

SBOs:
1.患者さんと話し、医師や医療機関に求めるニーズが聞き出せる

2.他職種の仕事を理解する(MSW、NrS、医師、栄養士、検査、XP)

3.医師の仕事を理解する(診療所、往診、外来、病棟)


4.K−J法を用いて総合的力量を持つ医師像の要素を抽出出来る

5.総合的力量を持つために必要な学習フィールドワークなどの計画が立案できる


  <3〜4回生の例>  

8:30  医局ミーティング

10:00 心エコー・腹部エコー 

<感想>
  現場で働いておられる先生方に同伴させていただき、“学生の見方”でなく“医師の見方”で現場を見ることが出来ました。

  また共同組織の方と話し、住民の方の意見を直接聞くことができ、今後の医師としての活動の参考になりました。

                         

12:30 友の会の話

14:00 指導医の想い

14:30 病棟回診

17:00 まとめ、ディスカッション

 




5〜6回生コース

GIO:自己の臨床能力の到達を認識する。
医師として必要な総合的力量を身につける。

SBOs:
1.患者さんと話し、医師や医療機関に求めるニーズが聞き出せる。

2.患者さんを受け持ち、問診、診察、鑑別診断が行える。

3.クリニカルクラークシップを体験し、医師やコ.メデイカルスタッフの仕事を理解する。
 (MSW、NS、栄養士、薬剤師、検査技師、放射線技師)

4.OSCEを実施し、臨床能力の到達を評価する。

5.総合的力量を持つために必要な学習、フィールドワーク等の計画が立案できる。


  <5〜6回生の例>  

 

8:30  医局ミーティング
     院内見学(ディサービス、リハビリ)

9:30   病棟回診
     ケーススタディーの患者さん紹介 

 

<感想>
  大学病院ばかりで実習していると見えないとともあるだろうと思い、市中の病院も見てみたいと 思ったところにいいタイミングで電話があり、気軽な気持ち出来てみました。

 (中略)実習内容も往診や全くの初診患者を診たりすることは大学病院ではほとんどないためよい経験となった。

 大学では学生は待たされてばかりで、2〜3時間の眠い抗議で1日が終わったりすることもあるが、毎日このような実習だったら勉強する意欲も湧いてくると思う。やはり教える側の意欲も大切だと思いました。

(昼食)

13:00 ケーススタディー
 一名の患者を受け持ってもらい、診察をしてQOLを高めるためにできることは何なのか考えてもらう。
 MSWや病棟看護婦、物療士などと懇談しながら報告用紙を作っていく。

17:00 発表とディスカッション、まとめ

 

18:30 懇親会(他の学生と合同で)  






     
   実習に来て・見て  上田靖子 上京健康友の会会長

           今、地域の中では「介護保険になったらどうしよう」と不安の声がいっぱいです。
地域の中で「あそこに行ったら何とかしてくれる」と民医連がたよりにされています。
民医連の良いところは地域に密着した医療ができることです。

私たち友の会も職員と一体となって地域で健康相談会などを開催し
「安心して住み続けられる街づくり」をめざして取り組んでいます。
これが、私の生き甲斐となっています。

 若い先生方とも、知恵と力を借りながら、一緒にがんばっています。
 ぜひ、実習に来て下さい!!
 
     
    仁和診療所所長 八十島 徳昭

 はじめまして。私が所長をしている仁和診療所は京都民医連発祥の地として約50年の歴史を持ち、地域の第一線医療の場として発展してきました。現在は、外来診療・リハビリ・在宅医療、そして検診活動にも力を入れています。
 さて、皆さん「診療所」に対するイメージをどのようにお持ちでしょうか。一般 診療所で働く医者は町医者と呼ばれ、普通、医者といえばこの町医者のことを連想する人も多いことと思います。私が小さい頃(今から30年も昔)には、内科や小児科の診察はもちろん、虫垂炎の手術や骨折のギプス巻までやってしまうような町医者が身近にいたものです。

 しかし、開業医の高齢化と、医療の専門分化、高度化に伴い、この手の医者はすっかり姿を消してしまいました。代わって登場してきたのが「専門医」と呼ばれる医師たちです。
 現在の日本の「医学教育」は卒前卒後を通して、あまりにも知識偏重であり、専門性を追求しすぎているように思われます。最近プライマリーケアの重要性が叫ばれるようになってはきましたが、肝心の研修体制が追いついていないのが現状です。厚生省が進める大病院(大多数の研修指定病院や大学病院がこの中に含まれる)の特定機能化は、プライマリーケアの研修をますます困難にするように思えます。

 私は一人で多くの皆さんが第一線医療(プライマリーケア)に足を踏み出してほしいと願っています。少しでも診療所医療に関心のある方、実習にお越しになりませんか? スタッフ一同、心よりお待ち申しております。